長谷川和夫(はせがわ かずお)医師が「NHKスペシャル」で特集されて話題になっています。
長谷川和夫さんは自らも認知症であることを公表した認知症医療の第一人者として知られています。
そこで今回は、
- 長谷川和夫医師の現在や経歴などのプロフィール
- 長谷川和夫さんの奥さん(嫁)や子供(娘、息子)などの家族構成
- 長谷川和夫さんの生い立ち
など、長谷川和夫医師について気になる事を調べてみました。
長谷川和夫医師のwikiプロフィール
- 名前:長谷川 和夫(はせがわ かずお)
- 生年月日:1929年2月5日
- 年齢:92歳(2021年9月現在)
- 出身地:愛知県東春日井群牛山村(現・春日井市牛山町)
- 学歴:東京慈恵会医科大学卒業
長谷川和夫さんは日本の医学者、精神科医。
認知症介護研究・研修東京センター名誉センター長で聖マリアンナ医科大学名誉教授。
専門は老年精神医学・認知症。
主に認知症患者のスクリーニングのために用いられる簡易的な知能検査「長谷川式認知症スケール(HDS-R)」を作成した事でも知られています。
長谷川和夫医師の経歴・生い立ち
長谷川和夫さんは1929年2月5日、銀行員の子供として愛知県東春日井群牛山村(現・春日井市牛山町)に生まれます。
18歳の頃キリスト教徒になり、東京慈恵会医科大学を1953年に卒業。
1956年から2年間アメリカへ留学し、「聖エリザベス病院」と「ジョンズ・ホプキンズ病院」の研修生として、脳波学や精神医学を学びます。
そして1960年から2年間、カリフォルニア大学医学部精神内科の客員講師として留学。
その後、
- 1969年:慈恵会医大助教授
- 1972年:東京都老人総合研究所の心理精神医学部長
- 1973年:聖マリアンナ医科大学教授
- 1996年:聖マリアンナ医科大学学長
- 2000年:定年後、聖マリアンナ医科大学の名誉教授と理事長
- 2005年:高齢者痴呆介護研究・研修東京センター長(2009年退職)
を歴任しました。
2005年には「瑞宝中綬章」を受章しています。
自らが認知症であることを告白
長谷川和夫さんは2017年11月に認知症専門病院「和光病院」で診断を受け、「嗜銀顆粒(しぎんかりゅう)性認知症」であることが判明。
自分自身が認知症だという事を2018年に公表しました。
長谷川和夫さんは診断を受ける前から「アルツハイマー型認知症」ではないかと疑っていたそうです。
そして2018年10月、絵本『だいじょうぶだよ ぼくのおばあちゃん』を認知症の理解を広める事が目的で出版しました。
- 快眠術 1977.12
- 老人の精神機能検査法 1977.6
- 40+α「年かな」と思ったらすぐ読む本 1982.5
- 老年の痴呆について 1985.2
- 老年ぼけを防ぐ 痴呆への理解とその対応 1990.3
- 老年痴呆に負けたくない人へ 1992.3
- 心は老いるか 1992.5
- ストレスに負けたくない人へ 職場と家庭のメンタルヘルス 1993.12
- 森田療法入門 心の重荷を取り除き、ほんとうの自分を取り戻す法 1993.4
- 心の病い入門 精神科へ行こう 1993.11
- 老年期痴呆(呆け)を恐れる方へ 1995.11
- ボケる脳ボケない脳 1996.8
- 老親の心理 お年寄りが、いちばんしてもらいたがっていること 1996.1
- お年寄りとつき合う法 1997.3
- なかなか眠れないという人のための熟眠ブック 1997.8
- 知ってほしい痴ほうへの対応(とりくみ) 2003.2
- 認知症の知りたいことガイドブック 最新医療&やさしい介護のコツ 2006.4
- 名医に学ぶ認知症診療のこれまでとこれから 2006.5
- わかりやすい認知症の医学知識 2011.3
- だいじょうぶだよ ぼくのおばあちゃん(絵:池田げんえい)2018.10
長谷川和夫医師の奥さんや娘、息子の家族構成は?
長谷川和夫さんの家族構成についても調べてみると、
- 妻:瑞子さん
- 長女:まりさん
- 長男:洋さん
- 次女か次男
長谷川和夫さんには奥さんの瑞子さん、娘で長女のまりさん、息子で長男の洋さん、次女か次男という5人家族だという事が分かりました。
長谷川和夫さんと瑞子さんは約60年前に結婚し、3人の子供さんに恵まれます。
長谷川和夫さんが仕事一筋だった為、家事や育児は奥さんが一人で担ってきたそうです。
そして現在、認知症になった夫を支える日々は、ようやく訪れた夫婦2人だけの時間で、
「とにかくあまり嫌な思い出を作らないようにしようと思いますよ。上の空に行って、『あのときは…』なんていうことになると困るから。『のんびりできてよかったね』くらい言えるようにね。」
出典:NスペPlus(2020年2月19日)より
と妻・瑞子さんは語っています。
娘と共著で出版した日記が大反響
長谷川和夫さんと娘・南高まりさんは、2020年12月26日に『父と娘の認知症日記 : 認知症専門医の父・長谷川和夫が教えてくれたこと』を共著で出版しています。
認知症になりながらも社会に貢献したいと発信を続ける長谷川和夫さん。
それをハラハラしながらも見守り支える娘・まりさん。
「認知症になっても不幸ではない」というメッセージを伝える父と娘のあたたかい日々の記録が大きな反響を呼びました。
息子は精神科医で診療所の院長
長谷川和夫さんの息子・長谷川洋さんは精神科医。
1970年に生まれ、聖マリアンナ医科大学を卒業後、同大神経精神科に入局。
2002年から同大東横病院精神科主任医長として勤務し、2006年に神奈川県川崎市中原区に「長谷川診療所」を開院しました。
父・長谷川和夫さんと同じ精神科医の道に進んだ息子の洋さんは、インタビューで父親が認知症と知った時の心境を聞かれ、「実を言うと少しホッとしたんです」と言いながら
「父も私も精神科医です。いろんな場所で『認知症を完全に予防することはできません。誰にでもなる可能性があるのです』と言い続けてきました。でも多くの人は『認知症にならない方法もあるのではないか』『専門家は何か知っているのではないか』と思っているみたいでした。父は50年以上も認知症の研究をしている人で、誰よりも認知症に詳しい日本人だと思うのですが、そんな父でも認知症になった。これが『認知症って誰でもなるんだ』という証明かもしれません。当時私がそう言ったら、父もうなずいて笑っていました」
出典:なかまぁる(2020年9月21日)より
このように答えたそうです。
長谷川和夫さんの息子・洋さんは現在、
- 聖マリアンナ医科大学非常勤講師
- 東京医療学院大学非常勤講師
- 川崎市精神科医会理事
- 神奈川県精神神経科診療所協会副会長
を務め、著書に
- 「よくわかる高齢者の認知症とうつ病」(父、長谷川和夫氏と共著:中央法規)
- 「認知症のケアマネジメント」(石川進氏と共著:中央法規)
があります。
まとめ
今回は、自らも認知症であることを公表し、認知症医療の第一人者として知られている長谷川和夫さんについて気になる事を調べてみました。
最後までお読みいただきありがとうございました。