知床半島沖で観光船「KAZU 1(カズワン)」が沈没してから2週間がすぎました。
まだ、安否の分かっていない12名の方のご家族は、長期にわたり落ち着く間もなく帰りを待っているところでしょう。
待つといっても、宿泊費や食費もかかります。
でもそういった、対応はまだされていないとか。
また、この「知床遊覧」は今後どうなるのか。
わかる範囲でお伝えしたいと思います。
- 「知床遊覧」は今後どうなるのか?
- 「知床遊覧」はなぜこうなった?
- 補償や保険・待つ家族の滞在費はどうなる?
「知床遊覧船」はどうなる?
画像:知床遊覧船
結論から言うと、事業許可取り消しになるのではないでしょうか。
日々報道でわかるように、「知床遊覧船」のずさんな経営が浮き彫りになっています。
桂田精一社長は、自身が「運行管理者」であることも自覚していなかったと報道されています。
原則として運航管理者と船長は別人とするが、常時運航している船舶が一隻のみであり、かつ、総トン数がおおむね百トン未満である場合は、船長が運航管理者を兼務して差支えない。
引用元:国土交通省
「知床遊覧船」の船は2隻あります。
船長が「運行管理者」の代わりでは済まされないことで、桂田社長のやったことは取り返しのつかないこと。
事業許可取り消しという処分は、これまで1度も適用されたことのない一番重い処分だそうです。
国土交通省は現在、同社の書類や関係者の聴取内容を基に、違反の事実確認を続けているようで、固まり次第処分が下ることになるでしょう。
「知床遊覧船」なぜこうなった?

ただ今回こんなあってはならない事故がおこるのは、ヒューマンエラーであるといえます。
ヒューマンエラーは⼈間の⾏動によって⽣じる業務上のミス。
・主に故意や⼿抜きによる⾏動
マニュアルや作業ルールに従わないことで発⽣するミス。
・うっかりミス
うっかりミスは知識や経験、理解などの不⾜によって発生するミス。
完全に、当てはまっているのではないでしょうか。
危険を軽視したりするのも、日ごろからの慣れというところが重大なミスを発生させます。
無線も壊れていたというのも、連絡不足がおこしたもの。
日ごろから、船と会社で常に運行状況や天候などの連絡も、船長と「運行管理者」である社長との密な連絡を普段からしていればなかったことですからね。
補償や保険・待つ家族の滞在費はどうなる?
現在も行方不明者の捜索が行われていますが、その乗客への補償はどうなるのでしょう。
お亡くなりになられた方、行方不明の方へは、ご家族に対してどれだけの誠意が見られるのか気になるところ。
「知床遊覧船」のホームページには船客障害賠償責任保険加入と書かれています。
事故にあわれた方への補償、救助にかかった費用なども含まれています。
補償に関して、5月7日に社長出席のもと説明会が行われるようです。
わかり次第追記していきたいと思います。
追記:5月7日の乗客家族への説明会で、補償について説明がありました。
支払い限度額は1人あたり1億円が上限という説明があったようです。
船客傷害賠償責任補償(例:三井住友海上の場合)
船舶による旅客の運送に関し、船客の生命または身体を害した場合において、被保険者(保険契約により補償の対象となる方です。以下同様です。)が法律上の損害賠償責任を負担することによって被る損害に対して、保険金をお支払いします。
引用元:三井住友海上
保険金額は、船客1人に対して2500万円以上~500万円単位での設定となっているようです。
ただし、希望の限度額が高額となる場合はお引受できないことがあるということです。
上限額は1億円という、限度も設けられているということです。
乗客家族の滞在費はどうなる?
乗客のご家族の方は長期間知床へ滞在されています。
当然、宿泊費や食費もばかにならないものだと思います。
周辺ホテルを調べてみると、食事なしで5,000円~6,000円ぐらいかかるようです。
食費はその他費用を考えると一人10,000円ぐらいは、かかるのではないでしょうか。
それだけではなく、お仕事をされている方は休みをとって来ているかたもおられるでしょう。
その補償はどうなるのか、5月7日の説明会で弁護士込みでの話し合いになるようです。
追記:5月7日の乗客家族への説明会で、補償について説明がありました。
支払い限度額は1人あたり1億円が上限という説明があったようです。
まとめ
今回は、知床遊覧船の事故に伴い、
- 「知床遊覧」は今後どうなるのか?
- 「知床遊覧」はなぜこうなった?
- 補償や保険・待つ家族の滞在費はどうなる?
ということについてお伝えしました。
今回のことで、日本各地で検査なども行われているようですが、こういったずさんな経営って、よくあるような気がしますね。
観光地でよく船に乗るので、感じることです。
悪天候で出向したり、船体の破損などもみなヒューマンエラーが引き起こしたも。
人を乗せて運ぶといった内容の会社には、しっかりしてほしいと願うばかりです。