須崎優衣(すさき ゆい)選手はライバル選手を寄せ付けず、圧倒的な強さで東京オリンピック2020の金メダルを手にしました。
須崎優衣さんは外国人相手に一度も負けたことがなく、今回の東京オリンピックで連勝が70までに伸びています。
日本レスリング協会の記録を見ると、小学5年生で出場した「2011年全国少年少女選抜選手権」以来、須崎優衣さんは現在までで通算3度しか負けていません。
しかも、その3回は同じ日本人選手だという事が分かりました。
須崎優衣のライバルで唯一負けている選手
ここからは、須崎優衣さんの凄すぎる戦績を振り返りながら、唯一負けたライバルとの戦いをご紹介したいと思います。
1度目の敗戦
須崎優衣さんは、小学5年生の2011年にレスリングデビューして以来、
- 2011年:全国少年少女選抜選手権
- 2011年:ジュニアクイーンズカップ(小学生)
- 2011年:全国少年少女選手権
- 2011年:全日本女子オープン選手権(小学校5・6年)
- 2012年:全国少年少女選抜選手権
- 2012年:ジュニアクイーンズカップ(中学の部)
- 2012年:JOC杯カデット
- 2012年:全国中学生選手権
- 2012年:全日本女子オープン選手権(中学生)
- 2012年:全国中学選抜選手権
- 2013年:JOC杯カデット
- 2013年:ジュニアクイーンズカップ(中学の部)
- 2013年:全国中学生選手権
- 2013年:全国中学選抜選手権
- 2013年:全日本女子オープン選手権(中学生)
- 2014年:JOC杯カデット
- 2014年:クリッパン女子国際大会(カデット)
- 2014年:ジュニアクイーンズカップ(カデット)
- 2014年:世界カデット選手権
- 2014年:全国中学生選手権
- 2014年:全国中学選抜選手権
- 2014年:全日本女子オープン選手権(中学生)
- 2015年:JOC杯カデット
- 2015年:インターハイ
- 2015年:クリッパン女子国際大会(カデット)
- 2015年:ジュニアクイーンズカップ(カデット)
- 2015年:世界カデット選手権
- 2015年:全日本女子オープン選手権(高校生)
これだけの大会で優勝し続けていました。
2度目の敗戦
そして、高校1年生で迎えた2015年2月の「全日本選手権」
決勝戦で7歳年上の入江ゆき(自衛隊体育学校)選手に0-10のテクニカルフォール負けを喫します。
これで、中学1年生の時から続いていた、UWWルールでの連勝記録が83で止まりました。(小学生の時の記録は入らないみたいです)
この自衛隊の入江ゆき選手が、外国人選手に負けなしの須崎優衣さんが唯一負けている日本人選手です。
83連勝で止まってしまった須崎優衣さんでしたが、ここからまた連勝が始まります。
- 2016年JOC杯ジュニア
- 2016年インターハイ
- 2016年クリッパン女子国際大会(カデット)
- 2016年ジュニアクイーンズカップ(カデット)
- 2016年国民体育大会(女子)
- 2016年世界カデット選手権
- 2016年全日本選手権(女子)
- 2016年全日本選抜選手権(女子)
- 2017年アジア選手権
- 2017年クリッパン女子国際大会
- 2017年ジュニアクイーンズカップ(ジュニア)
- 2017年ヤリギン国際大会
- 2017年ワールドカップ(女子)
- 2017年国民体育大会(女子)
- 2017年世界選手権
- 2017年全日本選抜選手権(女子)
入江ゆき選手に初めて負けた後、これだけの大会で全て優勝。
そして、高校3年で迎えた2017年12月の「全日本選手権」
2年前に敗れた同じ大会の準決勝で、またもや入江ゆき選手に0-10のテクニカルフォール負けを喫してしまい、連勝が63でストップ。
これだけ世界で無双している須崎優衣さんですが、連勝が止まったのが2回とも同じ大会というのが不思議な感じがします。
3度目の敗戦
しかしここから、また須崎優衣さんの連勝が始まります。
- 2017年全日本選手権(女子)
- 2018年クリッパン女子国際大会
- 2018年ジュニアクイーンズカップ(ジュニア)
- 2018年世界ジュニア選手権
- 2018年世界選手権
- 2018年世界選手権代表決定プレーオフ
- 2018年全日本選抜選手権(女子)
- 2018年東日本学生選手権・女子の部
- 2019年ジュニアクイーンズカップ(ジュニア)
- 2019年全日本選抜選手権(女子)
再び、これらの大会で全て優勝した須崎優衣さん。
そして、世界選手権の代表権を懸けて入江ゆき選手とのプレーオフに突入。
しかし、2019年7月に行われた「世界選手権代表決定プレーオフ」で1-6で敗れ、世界選手権の代表を逃しました。
東京オリンピック出場が絶望的に
これで、入江ゆき選手が「世界選手権」でメダルを獲得すれば、東京オリンピック2020代表に内定が決まるという状況になりました。
誰もが入江ゆき選手がメダルを獲得して東京オリンピックへの出場を内定されると思っていましたが、まさかまさかの準々決勝敗退。
須崎優衣さんの東京オリンピック出場の夢が繋がりました。
2019年8月の「世界ジュニア」優勝、「女子ワールドカップ」で全勝し日本チームの5連覇に貢献。
東京オリンピック代表の座を巡る最終決戦となる12月の「全日本選手権」を迎えます。
そして決勝で入江ゆき選手を2-1で破り優勝し、今年2021年4月に行われた「東京五輪アジア予選」で1位になり、須崎優衣さんのオリンピック出場が決まりました。
【動画】須崎優衣 vs 入江ゆき
須崎優衣選手と入江ゆき選手が試合をしている動画を探してみると、2018年に行われた「世界レスリング選手権代表決定プレーオフ」の決勝戦での戦いが見つかりました。
東京オリンピック2020では、4試合全て圧勝での金メダルでしたが、この試合は大接戦で6-4の僅差で須崎優衣選手が勝利しています。